サ高住と住宅型有料老人ホームへの入居を検討中の方々へ〜私歯科医からお願いがございます

お辞儀しているスーツを着た男性 訪問歯科関連
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ドクトル
ドクトル

こんばんは、ドクトルです。

このブログでは、皆様に役立つであろう歯科の知識を、論文紹介を交えてお伝えしています。

要点はマーカーで引いておりますので、その部分を読むだけでも内容はご理解いただけるかと思います。最悪吹き出し部分を読むだけでも大丈夫です。

注)今回は論文紹介ではありません。

タイトルにある通り、サ高住と住宅型有料老人ホームへの入居を検討中の方々へ向けて、私歯科医師から一つお願いごとがありまして、今回はその旨をお伝えします。

早速ですが、先に言います。

ドクトル
ドクトル

入居の際に、口腔ケアのサービスも是非ご検討されてください

何を言っているんだこいつは?と思われる方もいらっしゃるでしょうが、理由につきましては2点後述します。

なおサ高住と住宅型有料老人ホームは、比較的自立度が高い高齢者が生活する施設とされ、介護サービス(身体介護、医療行為などについては各自自由に選択するシステムになっています。

口腔ケアも、この介護サービスに含まれます。つまりオプションの位置付けということです。したがって原則口腔内管理は自己責任になります。

詳細につきましてはこちらの過去記事をご参照ください⏬

それでは「入居の際に、口腔ケアのサービスをお勧めする理由2点」について記していきます。

①高齢者の方々は症状に疎いことが多い

まず一点目は「高齢者の方々は症状に疎いことが多い」から、です。

サ高住、住宅型有料老人ホームで歯科の依頼は施設職員様からが大半ですが、いざ行ってみると….

  • 歯が折れてる
  • 歯が抜けてる
  • ブリッジがいつの間にか行方不明
  • 歯茎が炎症起こして顔まで腫れてる

などなど、結構悲惨な状況になっていることが多いです。

一例を挙げます。(※食事中の方は閲覧注意

この写真は初診時に撮影したものです。何と歯が脱臼して大きく傾いています。

片や、当のご本人は状況を全く把握しておらず痛みも訴えてませんでした。

そして依頼理由は「歯が折れた」ではなく「入れ歯が入れにくい」からでした。

要はですね、ここで私が申し上げときたいのが

「歯が折れた」など、誰でも普通は気づく異常事態ですら本人が気づけていない、把握できない、という自己管理能力の低下、そして症状の疎さが問題な訳です。

入居者様全員が該当するとは言いませんが、高齢者の多くの方は症状にとても疎いです。歯が折れようが、抜けようが痛みを訴えません。それ故、発見も遅れ依頼があった時には既に悲惨な状況になってることはしばしばです。

②認知進行による自己管理能力の低下

二点目は「認知進行による自己管理能力の低下」です。

冒頭でも申し上げましたが、サ高住、住宅型有料老人ホームは比較的自立度が高い方が対象の施設とされます。

しかし悲しいことに、入居当時は認知正常で問題無かった状態でも、日々認知が進行し日常生活すら、ままならなくなる方も一部いらっしゃいます。

したがって、食後の歯磨きも十分に出来ないので口腔衛生も不良になります。そしていざ診療の依頼があった時は、既に口腔内が崩壊していることも多々あります

体感ですが、認知が重度になってきたらグループホームか特養に移動することが多いですね。

まとめ

以上が、サ高住、住宅型有料老人ホームに入居する際に口腔ケアサービスを検討していただきたい理由2点でした。

上記2点で共通して言えるのが「自己管理能力の低下、欠落」です。

こんな事を言うのは憚られますが、しっかりしてそうな方でも、意外と自己管理が出来ていない方が多いです。歯磨き限らず、持ち物管理も然り、金銭管理も然り。

いや、うちの両親は絶対大丈夫。

認知症の診断も無いし、毎日食後にきっちり歯磨きもしている。

自分のことは自分で出来る。

こうやって、自信を持って言えるのであれば強制はしません。

しかし認知の有無に関わらず、自己管理の面で少しでも心配な点がありましたら、是非口腔ケアのサービスも考慮していただけたらと思います。

もし歯科の診療依頼の件でご連絡があった場合には、口腔内管理が不十分の可能性が高いので、なおのこと考慮されておいた方が良いかと思います。

あとは金銭面の事情もあると思いますので、慎重にご検討ください。

入居相談、資料請求ご希望の方はこちらのリンクをご参照ください⏫

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ここまで読んでいただきありがとうございました。

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