歯周病と認知症〜その科学的根拠を暴く〜歯周病菌を侮ると本当にマズイです

論文紹介
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ドクトル
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こんばんは、ドクトルです。

このブログでは、皆様に役立つであろう歯科の知識を、論文紹介を交えてお伝えしています。

要点はマーカーで引いておりますので、その部分を読むだけでも内容はご理解いただけるかと思います。最悪吹き出し部分を読むだけでも大丈夫です。

さて本日のテーマは、「認知症と歯周病の関連性〜その科学的根拠を暴く」というテーマで、論文紹介を通じてお伝えしていきます。

「歯周病は認知症のリスクになります。皆様各自予防しましょう。歯科健診に行きましょう。」

近年、世間でも多くの媒体を通じて伝えられていると思います。

危機感を覚える方もいれば、半信半疑の方、さほど興味ない方などなど反応は様々でしょう。

残念ながら、歯周病と認知症の関連性については科学的に証明されてしまいました今回はその詳細を綴った論文をご紹介していきます。

それでは本題に入りましょう。

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①アルツハイマー型認知症の病態について

そもそもアルツハイマー型認知症って何故起きるのでしょうか?

この論文では以下の2点について記されていました。

アミロイドβ(ゴミ)の蓄積

広く周知されている事実としては、脳細胞にアミロイドβというタンパク質の蓄積により、神経細胞の萎縮、神経伝達の異常が生じ、働かなくなった脳細胞が荒廃する為とされます。

簡単にイメージ図で表すと以下の通りです⏬

ドクトル
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この「アミロイドβ」は、本日の超重要なキーワードです

後から何回も出てくるので頭に入れておいてください。

全身慢性炎症が認知症のリスクを上げる

もう一つ挙げられるのが、全身慢性炎症です。

一般的に、私達の体の中には炎症を活性化させる因子と、抑制する因子があり、双方がバランスを保っている状態にあります。

このバランスが、加齢に伴い狂うとされます。即ち、炎症促進因子が増え、抑制因子が減少し、体は慢性的に炎症状態になるということです。

そしてこういった状態の高齢者は、認知機能が大幅に低下していたと研究で示されたとのことです。

つまり、全身慢性炎症の状態が認知症のリスクになりうるということです。

加えて、炎症を抑えるサプリ(プロポリス)を服用している高齢者は認知機能の低下はなかったとのことです。

エビデンスについてはこちらをご参照ください→(世界で初めてプロポリスの高齢者に対する認知機能の向上効果が判明〜認知症の予防に期待〜

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②歯周病とアルツハイマー型認知症の先行研究

歯周病と認知症の関連性についての研究報告は、過去にもいくつか挙がっています。詳細は以下の通りです。

  • 米国の国民健康栄養調査から、重度歯周病の罹患と認知機能低下は有意に関連していた
  • 歯周病のアルツハイマー型認知症の患者の認知低下は、半年で6倍低下した
  • アルツハイマー型認知症の脳内に、歯周病菌P.gingivalisの内毒素を発見
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③歯周病の認知症を起こすメカニズムについて

それでは、歯周病はどういった仕組みで認知症を起こすのでしょうか?

詳細は以下のように記されていました。

歯周病菌の毒素がアルツハイマーを誘発する

まず一つは歯周病菌が出す毒素により、認知症を誘発するというものです。

マニアックですが、詳細を言うと

P.gingivalisの内毒素P.gLPSが記憶低下をもたらすアミロイドβ産生を誘導する、ということです。

歯周病菌が全身を巡り炎症を起こす

二つ目は、歯周病菌が全身を巡り炎症を起こすというもの。

全身の炎症が認知症のリスクを増大させる、ということについては冒頭に述べた通りです。

要は、歯周病に罹患することで、歯周病菌が口の中だけに留まらず全身を駆け巡り多くの臓器に炎症を起こし、結果として認知機能を低下させるということです。

全身性炎症マクロファージにアミロイドβ産生を誘導する

そして三つ目は、全身性炎症マクロファージにアミロイドβ産生を誘発するというもの。

歯周病菌は全身に炎症をもたらすことについては前述しました。

この全身に炎症をもたらす際に、全身性炎症マクロファージという細胞が出現します。

この全身性炎症マクロファージに、歯周病菌が「アミロイドβを作れ」という指示を与えます。

結果、全身にアミロイドβが溢れ認知機能低下に繋がるということです。

まとめ

では、まとめです。

  1. 認知症の原因は「アミロイドβ」というゴミのタンパク質
  2. 歯周病菌は、ありとあらゆる科学的なメカニズムで「アミロイドβ」を作り出す
ドクトル
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このように歯周病は認知症と大いに関連しています。

虫歯を削る、入れ歯を作るetc

歯科医の仕事はもはやこの範囲では留まりません。

口腔ケアを通じて、皆様の身体健康を守る。この責任を果たさなければなりません。

口腔ケアと治療で分けて考える方もいらっしゃいますが

もはや口腔ケアも治療の一環です。

この記事を読んで、少しでも歯周病への意識が変わってくれれば幸いです。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

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