がっちりマンデー放送「全自動歯ブラシ」について思うこと

話をしている女性二人 訪問歯科関連
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ドクトル
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こんにちは、ドクトルです。

このブログでは、皆様に役立つ歯科の知識をお伝えしています。

要点はマーカーで引いておりますので、その部分を読むだけでも内容はご理解いただけるかと思います。

さて、本日のテーマは「全自動歯ブラシ (by genics)」についてです。

こちらの商品、がっちりマンデーにて本日(R4.10.30)ご紹介されていました。

なおこちらの商品は、早稲田大学理工学部の現役の大学院生であり、ジェニックス代表の栄田源社長により開発されました。

ドクトル
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※詳細を知りたい方はこちらをご参照ください

「次世代型全自動歯ブラシによる口腔ケア革命:Genics」

実物はこちらの動画にてご紹介されてました⏬

今回は、こちらの「全自動歯ブラシ」について、施設、居宅に出向いている訪問歯科医師の立場から思ことを綴っていきます。

ドクトル
ドクトル

※私ドクトルは一度も本商品を使用したことがありません

今回はレビュー記事でなく、テレビで見た感想を訪問歯科医師の立場から綴っただけのものです。

批判記事ではありませんので、どうぞご了承ください。

「全自動歯ブラシ」を見ての感想4点

訪問歯科医師である私ドクトルが感じた感想4点を以下記載します。

  • 自動で歯磨きしてくれるので、口腔ケアの負担が減るのはとても良い!
  • 入居者の方達の協力を得られるか?
  • 咥えるには、高齢者には結構負担がかかるかも?
  • 磨けるのは歯の表面だけなのでは?

「全自動歯ブラシ」を見ての感想①:自動化による負担軽減は良い!

本商品のHP(次世代型全自動歯ブラシによる口腔ケア革命)によると

「いつでも(30秒短時間)、誰でも(自動化)、簡単に(咥えるだけ)」がウリのようです。

周知の通り、介護施設は慢性的に人員不足です。その為、少ない人数で多くの入居者様の口腔ケアをするので、相当な負担がかかっています。事実そういった声も現場ではよく聞きます。

こういった観点から見ると、「手軽で早く」、それも「自動」で歯磨きが出来るというのは非常に素晴らしいと思いました。

特に「自動」という点を取り入れているのが、個人的には魅力を感じました。

「全自動歯ブラシ」を見ての感想②:入居者の方達の協力を得られるか?

懸念点の一つとして、「この商品を入居者の方達が果たして使っていただけるか」ということです。

施設の現場にいらっしゃる方々はご存知の通り、施設入居者様は指示が通らない、拒否傾向があるなどの認知症の方が多いです。

我々の口腔ケアですら、拒否を示す方も多くいらっしゃいます。

普通の歯磨きでも嫌がるのに、果たして咥えて使えるのかというと、正直かなり疑問です。

同様に開口指示が通らない方も、無論厳しいでしょう。

結局、使える方は、それなりに指示が通り協力度が良好な方に限定されてしまうのだろうか、と思ってしまいました。

「全自動歯ブラシ」を見ての感想③:咥えるだけにしても高齢者に負担がかかるのでは?

懸念点二つ目は「咥えるのすら高齢者にとって負担になるのでは?」ということです。

正直、最初見た時

ドクトル
ドクトル

意外と道具大きいな・・・・

と思ってしまいました。

加えて、健常者と異なり、高齢者の多くは「口腔機能低下症」を有しています。

要は、お口から飲み込む、食べる機能だけでなく、お口を閉じる力も低下しています。

実際、お食事の場面では食べこぼしもよく見受けられます。

こういった背景がある中で、「果たして30秒も咥えれるサイズなのだろうか?」と疑問を感じずにはいられませんでした。

仮に咥えられないにしても、30秒咥える練習として、口唇閉鎖トレーニング用に代用するのも良いのかなと、個人的には思いました。結構なリハビリになりそうですから。

「全自動歯ブラシ」を見ての感想④:磨けるのは歯の表面だけなのでは?

HPに詳細の動画が掲載されておりましたが、14本の歯ブラシを用いて、表側も裏側も満遍なく磨いてくれるそうです。

これだけのスケールを、しかも自動で磨いてくれるのはとても優位性があり良いと思います。

ただ、歯間部清掃状況の具合、親知らずの清掃、残根歯の清掃など、細部の清掃度合いについては少々気になるところです。

また、数本しか歯が無い方、もしくは上だけ歯がなく(総入れ歯)、下しか歯が残っていない方の清掃も対象になるのか、という疑問も残ります。

新商品なので何とも言えませんが、この過程で完結できたら万々歳ですけども、どのみち仕上げ磨きが必要になるのかなとは感じます。

もし、この商品のプラーク(歯垢)除去率についてのエビデンスが出ましたら、是非拝見させていただきたいと思います。

まとめ:道具も良いけど、本質は「介護者の歯磨きの技術習得」

以上、「全自動歯ブラシ (by genics)」をテレビで見た感想4点でした。

私個人的には、使用する機会がありましたら、施設別にデータも取りたいと思ってます。

ただ、清掃道具の選別も重要ですが、口腔ケアの本質は「介護者の歯磨きの技術習得」にあると考えております。これについては過去記事で何度も申し上げています。

要はいかに優れた道具を使おうとも、正しいブラッシング技術を身につけておかなければ改善しません。

現に、歯周病治療の要は「セルフケア」であります。

つまり歯科側はアシストで、治療の主役は患者さん本人、ないしは介護者の方々にあるわけです。

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ここまで読んでいただきありがとうございました。

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