こんばんは、ドクトルです。
このブログでは、皆様に役立つ歯科の知識をお伝えしています。
要点はマーカーで引いておりますので、その部分を読むだけでも内容はご理解いただけるかと思います。
さて今回のテーマは、本日、日本テレビ「カズレーザーと学ぶ」にて放送されていた「老化細胞除去ワクチン」についてです。
どうやらこの老化細胞除去ワクチン、癌、認知症の治療として実用化される可能性がある、とのこと。
実に興味深いです。早速、詳細を覗いてみましょう。
老化細胞除去ワクチン
この老化細胞除去ワクチンは、順天堂大学大学院医学研究科循環器内科学の南野徹教授らの研究グループにより開発されました。
老化細胞とは?
そもそも老化細胞とは何者なのでしょうか?
細胞老化という過程で生まれ、細胞分裂を停止した細胞の一部が身体に蓄積された集団を指します。通称「ゾンビ細胞」とも言われます。
そもそも細胞老化という現象は、細胞分裂を停止することで、自身の細胞をがん化させないようにするための防御機構です。
通常老化した細胞は、免疫細胞に食べられるか、自死(アポトーシス)などして、体内から消えますが、例外として、一部の細胞は身体に残ってしまうものも存在します。これが所謂「老化細胞」と言われます。
老化細胞が起こす悪さ
この「老化細胞」は近年の研究により、身体に悪影響を及ぼすことが判明しています。
具体的には、SASP(細胞老化随伴分泌現象)を通じて、慢性炎症を誘発し、様々な生活習慣病(動脈硬化、糖尿病、認知症、がんなど)を引き起こします。さらには周囲の正常な細胞も巻き込んで、老化を加速させることも分かっています。
※慢性炎症と認知症の関連性については、こちらの過去記事をご参照ください⏬
効用・効能について
まだマウスの実験段階ではありますが、効果については以下が報告されています。
- 見た目、運動能力がある程度維持される
- 毛並み改善
- ガンの予防効果あり
- 血糖値改善
- アルツハイマー型認知症の進行を遅らせる
- 健康寿命が120歳までいくかも!?
詳細につきましては「BH 老化細胞(ゾンビ細胞)の除去、ワクチンで成功」をご参照ください。
体内の仕組みについて
このワクチンの仕組みについては、老化細胞から出される特有のタンパク質「GPNMB」を白血球が探知しやすくなるようにして、除去を促すといったものです。
いつ実用化されるのか?値段は?
では、この「老化細胞除去ワクチン」はいつ我々の元に届くのでしょうか?
何と目安としては5年後とのことです。認可が降りれば、公費として摂取できるので無料になります。
ただ、技術的には1~2年で完成には持っていけるそうですが、現状法的な問題があるといった所で5年後とのこと。
まあ、そう遠い未来ではないですね。
※ 「延寿花ケルセフィット」という商品について
こちらの商品の主成分は、玉ねぎの皮にも含まれている、「ケルセチン」です。
この「ケルセチン」が老化細胞除去の役割を果たす成分であるということで、近年世界中で注目されています。
その他の効果として、ハウスダストによる鼻の不快感軽減、睡眠障害防止、倦怠感軽減、思考能力低下防止といったものが挙げられます。
現状、他剤との飲み合わせにより副作用の報告は無いそうですが、もし身体に異変を感じたらすぐに服用を中止し、医師に相談してください。
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まとめ〜まずはエビデンス集積に期待
では、まとめです。
ワクチン一本で複数の生活習慣病予防に効果があり、さらにアンチエイジングにもなるとなれば、個人的には非常に楽しみではあります。
まだ開発途上ということもあるので、副作用、禁忌症例、効果の持続性、優越性などエビデンスのデータ蓄積に期待したいところです。
動画も挙がっていましたので、宜しければご参照ください。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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