こんばんは、ドクトルです。
前回も申しましたが、今年の10月から一部の後期高齢者の方々は医療費が2割になる方がいらっしゃいます。
私が診ている居宅の患者さんでも、該当される方がいらっしゃる可能性は大いにあります。
えー….
これから訪問診療を依頼しようと思ってた矢先に….
一体費用はどれぐらいかかるのかしら?
というわけで、今回のテーマは「医療費が2倍になると訪問診療料はいくら変わるの!?」です。
この記事はこんな方にオススメ ⏩訪問診療を受けており、10月にて1割から2割負担変更予定の方。 それによって、料金がいくら変動するか心配されている方。
今回は、「毎週口腔ケアのみでお伺いした場合」を例にご説明させていただきます。
それでは本題に入りましょう。
前提として、かかる料金については2つに大別されます。
①我々医療従事者が来るだけでかかる料金
先ず一つ目は、我々が医療従事者が来るだけでかかる料金項目があります。
それは、医療保険と介護保険です。
- 医療保険→訪問診療料1100点と訪問補助125点(訪補助)の合計1225点/回×4=4900点/月
- 介護保険→2476円/月
※1点=10円です
∴ 4900✖️10✖️0.2+2476円=12.276円
②口腔ケアの料金
①では、来るだけでかかる料金についてご説明しました。
しかし、虫歯、入れ歯作製、歯周病治療(口腔ケア)など治療費については別料金でかかるシステムになっています。
今回は口腔ケアについてですが、項目は以下の4点になります。
- 歯周組織検査1回目(P検①)
- 上顎スケーリング(歯石取り)
- 下顎スケーリング(歯石取り)
- 歯周組織検査2回目(P検②)
各項目の点数については、各個人の歯の本数によって異なります。
今回は、上も下も全て生え揃っているという前提で進めさせていただきます。
合計点数は、200+144+144+100=588点
∴588✖️10✖️0.2=1,176円
まとめ
では、まとめです。
医療費2割負担で、毎週口腔ケアで居宅訪問した場合のご負担額は….
合計12,276円+1,176円=13,452円
従って、1割負担からの差額は5,488円となります。
ただし、優遇措置により負担増額は3000円までなので
5488−3000=2488円の差額分はキャッシュバックされるはずです。
この優遇措置は「外来受診」の場合と記載していますが、おそらく「訪問診療」でもこの優遇措置は適用されるのではないかと思います。
詳細については以下の過去記事をご参照ください。
2割負担優遇措置について⏬
訪問診療料金について⏬
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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