こんばんは、ドクトルです。
今回は「訪問歯科にかかる料金について」書いていきます。
以前の記事でも、診療料金については少し触れましたが今回はより詳細にご紹介したいと思います。
このブログから分かること ⏩ 診る人数によって料金は異なる 居宅は介護保険もかかる 居宅での診療料金が一番高い
①診る人数によって料金は異なる
実は診る人数によって料金は変わってきます。
- 居宅など1人の場合→1100点
- 2人以上9人以下→361点
- 10人以上→185点 ※1点=10円で計算します
ちなみにこの点数は歯科医師のみの点数です。
歯科衛生士同行時にかかる点数はまた別にあります。訪問歯科衛生士指導料(略して訪衛指)と言います。この項目も人数によって料金は若干ですが異なります。
- 居宅→115点
- 2人以上9人以下→328点
- 10人以上→300点 ※居宅は訪衛指ではなく訪補助です
つまり、まとめると
- 居宅→1215点
- 2人以上9人以下→689点
- 10人以上→485点
となります。
②居宅の場合はさらに介護保険の負担がある
ややこしいことに、居宅は上記の医療保険と併せて介護保険の負担が発生します。
この介護保険で負担する項目は、「居宅療養管理指導」という項目です。
居宅療養管理指導とは
要介護状態となった場合でも、〜略〜 医師、歯科医師、薬剤師、管理栄養士又は歯科衛生士等が、通院が困難な利用者の居宅を訪問して、心身の状況、置かれている環境等を把握し、それらを踏まえて療養上の管理及び指導を行うことにより、その者の療養生活の質の向上を図るもの。
居宅療養管理指導 厚生労働省
というように、要介護状態の方が受けれるサービスです。
この居宅療養管理指導費の料金についてですが、これも歯科医師と歯科衛生士とで分かれています。歯科医師は月2回まで、歯科衛生士は月4回までの算定になります。
毎週訪問すると仮定するならば、歯科医師は516円/回の月2回 歯科衛生士は361円/回の月4回の計2476円になります。
つまり居宅の場合かかる料金は、
医療保険、介護保険負担割合がそれぞれ1割で、毎週月4回訪問したと仮定すると、
1215円(医療保険分)×4+2,476(介護保険分)=7,336円
この金額が最低でもかかる料金になります。
これは歯科医師、歯科衛生士がお伺いするだけでもかかる料金でして、口腔ケア、虫歯治療、入れ歯治療などの料金は別途付け加わる形になります。
まとめ
まとめると訪問歯科にかかる料金は、高い順番で並べると
居宅(7336円)>施設9人まで(689円)>施設10人以上(485円)(便宜上1割負担で計算しています)
になります。
そして繰り返しになりますが、治療等があった場合は、この上記の料金に上乗せする計算になります。
※例外として重度障害医療証、生活保護、指定難病などの保険証をお持ちの方は負担額が上記と大分変わってくるので、もし訪問診療をご検討されておりましたら、かかる病院の方に一度料金のお問い合わせをした方が良いと思います。
少しでも参考になれば幸いです。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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