こんばんは、ドクトルです。
このブログでは皆様に役立つ歯科の知識、時事ネタなどをお伝えしています。
今回はドラマ「リエゾンーこどものこころ診療所」第三話について、感想も交えまして画像付きにてお伝えしていきます。
※第二話の概要についてはこちらをご参照ください⏬
原作に興味がある方はこちら⏬
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[リエゾンーこどものこころ診療所]第三話の中身をウォッチ
前回は、父親がうつ病、母親がいないという複雑な家庭環境の中で育った、発達障害持ちの「ゆり」ちゃんという女の子が主役の話でした。
さて今回は、どういった子供がテーマになるのか。第三話の中身を見ていきましょう。
「かきざき のぞみ」という女の子
今回の主役は「かきざき のぞみ」ちゃんという女の子。
お母さん曰く、「幼少期の頃から一つのことに夢中になる性格で、少し変わってるなと感じていた。特に花が好き。」とのこと。
そして、会話が一方通行で話を遮ると癇癪を起こすらしい。
最初かかった小児科医では経過観察と言われたが、就学時検診にて専門医機関での診療を勧められ今回来院の運びとなった。
ちなみに、のぞみちゃんの母親役は黒川智花さんです。
金八先生第7シリーズでしゅう(八乙女光)の幼馴染役を演じていたことを、はっきりと記憶しています。
ちょっと前まで中学生だったのに、今では小学生の母親役である。
金八先生第7シリーズドンピシャ世代としては、何とも感慨深いものである。
支援学級を勧めるが….
佐山院長から予診の任務を与えられた遠野先生。
母親から生活歴など詳細を丁寧に聞き、検査も行った。
しかしながら検査値は正常。
症状を聞くに、自閉症スペクトラムの可能性が非常に高いが….
戸惑う遠野先生に、佐山院長がアドバイスを与える。
「発達障害というのは、検査の値だけでは測れない部分がある。親御さんが困っているのなら、その手助けをすることが重要。」
後日両親をお連れして、現状をお伝えすることに。
検査値は異常はないが、のぞみちゃんは自閉症スペクトラムの可能性が高い。
故に学校は支援学級をお勧めする。
しかし、母親はこれを強く拒絶。
検査値は正常なのに、なぜ障害を持った支援学級に入れなければならないのか?のぞみは普通の子なんです。と
現実を受け入れられない母親に対し、佐山院長は療育を提案する。
療育にて会話のルールを学ぶ
とりあえず療育を受けることになったのぞみちゃん。
そして、この療育について指南してくれたのが、言語聴覚士の堀凜さん(志田未来)である。
服装はゴスロリだが、口調はヤンキー。
当初はタジタジの遠野先生だったが、何とか喰らい付いて療育について一緒に学んでいく。
ちなみに、なぜゴスロリの服装かというと「人目を気にせず自由になれるから」とのことである。
この療育でのぞみちゃんは会話のルールを、キャッチボールをすることで学習していく。
男子にいじめられる
しかし事件は起きた。
療育にて、ボールを交互に受け渡すことで会話をするということを学んだのぞみちゃん。
とある公園にて、初対面の男子三人組に話しかけるのぞみちゃん。
だが男子達は馬鹿にするだけで相手にせず、しまいには押し倒す。
そのまま雨の中で放置されるのぞみちゃんであった。
運良く泣いているところを目撃したママ友が自宅まで連れてくださり、事なきを得た。
しかし、のぞみちゃんは怒りをぶちまける。
そんなのぞみちゃんを、只々抱きしめることしか出来ないのであった。
今日の状況を聞いた、ご主人からは「やはり支援学級がいいのではないか?」と提案されるものの拒絶する。
「障がい者のレッテルを貼られるなんて可哀想」と主張する母親。
今まで溜まっていたものが、全部溢れだしそうな勢いでご主人に怒りを露わに。
既にストレスは限界を迎えていた。
そしてとうとう「療育を休ませてくれ」と病院に伝えるのであった。
のぞみちゃんの障害はお母さんのせいじゃない
「療育を休ませてくれ」
そう言われた堀凛さんは、意気消沈。
帰り支度をしていたところに、佐山院長から止められる。
「ここで諦めてはならない。繋ぐべきだ。」
説得された堀凛さんは、のぞみちゃんが乗る帰りのバスに合流し、母親に語るのであった。
自分が元小学校教師であったこと、生徒にSLD(限局性学習症)がいたこと、その生徒に療育を勧めたらご両親に非難されたこと、その生徒はいじめに遭っていたが、いじめを学校側が隠蔽するように仕向けたことetc
過去話に加え、のぞみちゃんのことについても言及する堀さん。
「ASDはお母さんのせいじゃない。生まれもったものです。もしいじめられるようなことがあったら、私も助けになります。ご協力します。」と
堀さんの言葉により琴線に触れたお母さん。
「どうかのぞみのことをいじめないでやってください….」
そう言いながら涙するのであった。
スノードロップの花言葉〜それは「希望」
そして数日後。
のぞみちゃんの療育が再び再開された。
スノードロップという花に夢中になるのぞみちゃん。
話し合いの結果、のぞみちゃんは支援学級に通わせることに決心したそう。
「二人で話し合ったが、のぞみは普通ではないということを認めた。」とご主人は佐山院長に語る。
発達障害に対し、前向きに考えるようになったのである。
それを聞いた佐山院長はこう語った。
「お父さん、スノードロップの意味って知ってますか?もうすぐ春が来るから絶望してはいけない。そんな意味が込められた花なんです。」と
スノードロップの花言葉は「希望」
まさに希ちゃんと縁が深い花であった。
感想
それでは、私の個人的な感想を以て結びとさせていただきます。
黒川さん、しっかりお母さんしてるわ〜、ってのはさておき、発達障害を抱える母親の苦悩というものがひしひしと伝わってきました。
障がいを持ったことに対して責任を感じる母親、我が子が普通でないことを受け入れることの難しさ、温度差によりギクシャクする家庭内、などなどそういった細い描写一つ一つも非常に丁寧に演じられていたと思います。
またもう一点は、言語聴覚士は、コミュニケーションの指導という観点において、発達障害を抱えるご家庭に寄り添う役割も担う重要な職種であるということも、一つ学びになりました。
職業柄、自分の中では「嚥下指導」のイメージが強かったもので、こういった面は正直あまり知りませんでした。
さて次回の話は「摂食障害」がテーマです。心待ちにしましょう。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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