ヤングケアラー足立茜の実態〜[リエゾンーこどものこころ診療所]第五話概要と感想を画像付きで解説(ネタバレ注意)

歩いている栗山千明 ドラマ
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ドクトル
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こんばんは、ドクトルです。

このブログでは皆様に役立つ歯科の知識、時事ネタなどをお伝えしています。

本日はドラマ「リエゾンーこどものこころ診療所」第五話の概要と感想を画像付きで解説していきます。

前回のお話はこちら⏬

原作はこちら⏬


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第五話のテーマについて

本日第五話のテーマは「ヤングケアラー」です。

ヤングケアラーとは、親の介護を日常的に行なっている子供達のことを指します。

なお、厚生労働省と文部科学省が連携して行なった「ヤングケアラーの実態に関する調査研究」によれば、1学級につき1~2人のヤングケアラーが存在する計算になるとのこと。

今回の話の中では、小学6年生のうち15人に1人の割合で、1日7時間介護に追われているとも言っていました。

思った以上に事態は深刻と言えるでしょう。

さて、前置きはこれぐらいにして本題に入りましょう。以下ネタバレ注意です。

本日のキャスト:足立茜(古川凛)と足立由香(奥名恵)

今回は、とあるヤングケアラーの家庭の話。

母:足立由香(奥名恵)は脳梗塞を患い、半身麻痺。

その母を、娘:足立茜が介護をしている状況だ。ちなみに昼はヘルパーが来る。

また父親とは別居中のため、ほぼ茜ちゃん一人で世話をしなければならない。

ドクトル
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※古川凛さんの情報についてはこちらをご参照ください

「古川凛 プロフィール・経歴」

茜ちゃんの状況

向山先生は、クリニックで働く傍らスクールカウンセラーとしても勤務している。

ある時担任(芸人オラキオさん)から、茜ちゃんのことで相談を持ちかけられる。

家事が忙しそうで、勉強も疎かになり、しまいには全て中学受験を失敗してしまったと。

方や周りの教師は言う。

「ヘルパーさんが来てくれているなら大丈夫じゃないですか?」と

さほど心配していないのか、他人事なのか、非常にドライである。

しかし向山先生は、茜ちゃんとの面談を懇願する。

茜ちゃんとの面談

いよいよ茜ちゃんとの面談へ。

近況について聴取するも、「特に問題はない。大丈夫です。」としか語らない。

なかなか腹を割っては話さない茜ちゃんであった。

後日2回目の面談。

向山先生は言う。

「お母さんと一緒にこれからのことを話しませんか?茜さん自身のことを。」と

「何も分かっていな癖に綺麗事を言うな。」とでも訴えているような表情である。

倒れる茜ちゃん

ヘルパーは来てくれるものの、時間は昼間だけ。

「サービス上、洗濯物はお母さんのだけだから自分のとは別にしといて。」

このヘルパー、どことなく茜ちゃんに冷たい印象がある。

まるで、「若いのだから少しぐらい手伝ってくれても良いのに」と言わんばかりの態度だ。

そして、とある雨の日。

茜ちゃんは、日頃の疲れも祟り机の上で爆睡してしまい、洗濯物を部屋に入れるのを忘れてしまった。

泣きながら膝から崩れ落ちる茜ちゃん。

疲労はすでに限界を超えていた。

翌日。

この状況を見たヘルパーは、お局の如くネチネチと茜ちゃんに注意する。

ベランダの片付け中、茜ちゃんは意識を失った。過労である。

幸いにも、向山先生が家庭訪問をしに伺った時に発見された。

すぐさま、さやま・こどもクリニックに運ばれる茜ちゃんであった。

「この子はかつての私です….」 向山先生も実はヤングケアラーだった

さやま・こどもクリニックにて無事保護された茜ちゃん。

死んだように眠る茜ちゃんを見て、向山先生は言う。

「この子はかつての私です….」

向山先生も、またヤングケアラーの過去があったのである。

当時のことを、クリニックの皆に語り出す向山先生。

どういう思いで介護をしていたのか。高校に行かず就職することも考えていたこと….etc

加えて向山先生は言う。

「『しっかりしているから大丈夫。』という無意識な大人の言葉が、知らずに子供を追い詰めている。子供はどんなに大人のように見えても子供なんです。自分が無理していることも分からずそれを訴える術が分からないのが子供なんです。」

翌日、目が覚めた茜ちゃんにもヤングケアラーだったことを打ち明ける。

「お母さんは私しかいないと思っているかもしれないけど、そんなことはない。苦しい時は助けを求めていい、茜さん自身の為にも自由に夢を見ていいのです。」

向山先生の言葉を聞いた茜ちゃんは、今まで抱えていたものが溢れたのか号泣するのであった。

この現状は、どんなにしっかりしている茜ちゃんでも重すぎたのだ。

後日、茜ちゃんのお家で今後の介護のことを踏まえ会議が開かれた。

家事全般をしていたこと、お金の振り込みもしていたこと、などなど。

茜ちゃんがいかに家の全てを回していたか。その現状を知り、担任のオラキオ先生は驚愕する。

そして横で話を聞いていた母は、あまりの申し訳なさに号泣するのであった。

帰り道、向山先生は佐野先生と語る。

「私お節介だったのでしょうか?」

佐野先生は言う。

「誰かがお節介にならなければ、茜さんは助からなかった。気づかないふりをした大人が多すぎるのが問題です。」と

この日を境に、足立家はまた再び新しい一歩を踏み出すのであった。

向山先生のおかげで、茜ちゃんという一人のヤングケアラーが助かったのである。

感想〜介護される側ばかり見ていました

では私の個人的な感想を以て結びとさせていただきます。

まず1学年に1〜2人という、ヤングケアラーの多さに驚きです。

自分が、いかに介護される側ばかりしか見ていなかったのか気付かされました。

少し話は逸れますが、去年北海道江差町の障がい者施設「あすなろ福祉会」での不妊治療が大炎上しており、当時私は、生まれてくる子供の人生も同じぐらい尊重されなければならない。と主張しました。それは、今回のヤングケアラーにも繋がることが危惧されたからです。

その時の記事がこちら⏬

また、子供に対する大人の無関心さ、現状を打ち明けることを諦めているヤングケアラー、そして自身の不甲斐なさに苛立ちを覚える介護者….こういった多くの側面が今回のお話の演技の中で、手に取るように分かりました。

未成年の子供が一人背負って介護をする、なんて想像もしなかったですが、これが現実なんですね。

今回の話で知れて良かったと思います。

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ここまで読んでいただきありがとうございました。

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