塩野義製薬「ゾコーバ」が緊急承認へ〜添付文書の中身を解剖

訪問歯科関連
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ドクトル
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こんばんは、ドクトルです。

このブログでは、皆様に役立つ歯科の知識をお伝えしています。

要点はマーカーで引いておりますので、その部分を読むだけでも内容はご理解いただけるかと思います。

今回のテーマは、コロナ飲み薬「ゾコーバ」について。

本日(R4.11.22)にて、こちらの薬が緊急承認されました。

参考ツイートはこちら↓

錠剤が出るらしいよ、と巷で噂されてましたが、忘れた頃に遂に緊急承認されました。

というわけで、今回はこれを機に「ゾコーバ」の情報について、添付文書を参考にして私なりにまとめてみました。

コロナ飲み薬「ゾコーバ」について

今回厚労省に承認された薬は、塩野義製薬のコロナ飲み薬、その名は「ゾコーバ®︎」

一般名は「エンシトレルビル フマル酸」と言い、ウイルスの増殖を防ぐ役割を持ちます。

こちらの薬、国産初の経口薬とのことで、たいへん大きな注目を浴びています。

果たして歯科の処方薬に禁忌薬剤があるのか?気になるところは多いです。

それでは、添付文書の中身を見ていきましょう。

服用にあたって

先ず服用前の注意書きについては、以下のように記載されていました。

本剤は、本邦で緊急承認されたものであり、承認時において有効性、安全性に係る情報は限られており、引き続き情報を収集中である。そのため、本剤の使用に当たっては、あらかじめ患者又は代諾者に、その旨並びに有効性及び安全性に関する情報を十分に説明し、文書による同意を得てから投与すること。

ゾコーバ錠 取説より引用

費用について

費用につきましては、当面公費で賄うとのことです。

従って自己負担は0です。

組成・性状

組成と性状についても簡単に記載しておきます。

ドクトル
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組成:商品名「ゾコーバ錠 125mg」 有効成分「エンシトレルビル フマル酸」

性状:白色〜淡黄色の円形錠剤 表に711、裏に125と記載してある。

効能・効果

効能・効果については「SARS-Cov-2による感染症」と記載。

大分ざっくりしてますが、目安として、現状は軽度〜中程度のコロナ感染患者が対象とのこと。

重症度の高い患者に対しては、有効性は未だ示されていないそうです。

用法・用量

用法・要領については以下の通りです。

  • 12歳以上から服薬可能
  • 1日1回、計5日間服用
  • 1日目のみ375mg(3錠)服用。2日目以降は125mg(1錠)服用。
ドクトル
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※注意事項

感染後は速やかに服用すること(感染後3日以内)

併用禁忌薬

続きまして、併用禁忌薬です。

かなり数が膨大なので、独断ですが患者さんアセスでよく見かける薬のみ記載しま

  • リバーロキサバン(イグザレルト):易出血性あり
  • スボレキサント(ベルソムラ):眠剤の効果増強
  • カルバマゼピン(テグレトール):ゾコーバ錠作用減弱あり
  • フェニトイン(ヒダントール、アレビアチン):ゾコーバ錠作用減弱あり
ドクトル
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幸にして、歯科から処方される可能性がある薬剤については記載がありませんでした。

併用注意薬

次に併用注意薬です。

これについても独断ですが、歯科に関連する薬剤、及び私がよく見かけるに絞って記載させていただきます。

  • 副腎皮質ステロイド剤
  • オピオイド系鎮痛剤
  • 免疫抑制剤
  • ミダゾラム
  • カルシウム拮抗薬(ニフェジピンなど)
  • 抗精神病薬
  • 抗凝固剤(ワーファリン、アピキサバン)

上記の薬剤は、相互作用により、作用が増強するとされてます。

特に私歯科医の場合、ステロイド軟膏を処方することもあるので、気をつけなければいけません。

副作用

副作用については以下記載します。なお、頻度昇順です。

  • HDLコレステロール低下
  • トリグリセリド上昇、ビリルビン上昇、血中コレステロール低下
  • 消化器系(嘔吐、悪心、下痢、腹部不快感など)は1%未満とされる
  • その他:頭痛、発疹、脂質異常症、血清鉄上昇、そう痒(いずれも1%未満)

禁忌症例

では最後に禁忌症例です。

  • 本薬剤でアレルギーが出たことがある方
  • 併用禁忌薬服薬中の方
  • 腎機能障害、肝機能障害がある方でコルヒチン投与中の方
  • 妊婦
ドクトル
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※コルヒチン:痛風予防薬

まとめ〜歯科から処方される薬については禁忌は今のところ無い

では、まとめです。

本日緊急承認されたばかりなので、情報は十分に満足していないと思うので、これからというところでしょうか。

とりあえず、今のところ歯科から処方される薬については、禁忌はないものの、注意すべき薬剤(ステロイド)はあるということは分かりました。

あと、併用禁忌薬がかなり多いのが気になります。特に高齢者の方が服用しているであろう薬も多く含まれているので、使用できる年齢層はかなり限定されるのではないかと予想されます。

本内容の詳細をご覧になりたい方は、こちらの「ゾコーバ錠についてのプレスリリース」をご参照ください。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

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