おはようございます。ドクトルです。
このブログでは役立つ歯科の知識、またテレビで見たタメになる知識をご紹介しています。
要点はマーカーで引いておりますので、この部分を読むだけでも内容はご理解いただけるかと思います。
今回は、シューイチにて本日放送されていた、発達障害「ADHD」についてです。
つい最近もTwitterにてトレンドワードで取り上げられていました。
以前からちょいちょい聞く病名ではありましたが、昨今はより注目されているようです。
発達障害「ADHD」とは
まず始めに「ADHD」の概要について簡潔に記していきます。
ちなみに「ADHD」はAttention-deficit/hyperactivity disorderの略です。
ADHDはこんな病気
ADHDは “生まれつきから脳の働き方が違う病気”とされます。つまりは「脳の病気」です。
症状としては、12歳未満から不注意をはじめとする注意欠如、多動症が挙げられます。
常時あたふたして落ち着かない印象といった所でしょうか。
国立精神・神経医療研究センター 岡田俊先生はこう語る
本日の放送で取材を受けていたのは、国立研究開発法人:国立精神・神経医療研究センターに従事されている岡田俊先生という方です。
発達障害「ADHD」について、岡田俊先生はこう語りました。
- 病名の診断がついてる割合は、大人の約2.5%を占める
- 不注意などの症状は、一般の方にも見られる。この点が診断を困難にしている。
- 不注意、多動が明らかに日常生活に支障をきたすレベルであれば、ADHDの可能性は高い
- 診断される機会が昔より増えた
ADHDの方の悩み
実際ADHDを患っている当事者:渡辺すみれ子さんも取材に応じていました。
渡辺すみれ子さんは、ADHDで悩んでいる方々を集めてのオンラインコミュニティを定期的に開催したり、発達障害の企業研修をされている合同会社(mojo)も立ち上げているとのこと。
気になる方はこちらのプロフィールをご参照ください。
では現実問題、ADHDの方はどういったことで悩んでいるのでしょうか。
渡辺すみれ子さんは、こう語ります。
- 気をつけているのに、ケアレスミスを連発してしまう
- 気をつけているのに、周りと同じことが出来ない
- 早く行かなければならないのに、いつもギリギリになってしまう
- ある事をやろうとしても、他の事が目に入って気になってしまう
「気をつけないと、あれやらないと….」と自覚はあっても、制御できないことに悩んでいたそうです。
こういった悩みを抱えていた渡辺すみれ子さん、診断がついたのは20代半ばの頃。
診断を受けてからは、脳の病気と分かり少し楽になりました。
今までは自分のせいだと思っていましたが、病気と判明してから自分を責めることは無くなりました。
加えて病気を知ることで、対策を練れるようになりました。
診断が下ってから、大分精神的にも楽になったと語る渡辺すみれ子さん。
しかし、これについては捉え方個々違うものと私は考えます。
以前Twitterにて、とあるADHDのバイク少年が自殺したことが話題になりました。
診断書の写真と、飛び降り現場の写真、そして「もう苦しみたくなも無いし悩みたくも無い」という文言を遺して。
病気に対し前向きに受容出来る方もいれば、そうで無い方がいるのも事実。やはり人それぞれでしょう。
ちなみに当時のツイッターがこちら⏬
周りから受け入れられないことにより、孤独感、自尊心の低下を感じ、さらには抑うつ、不安障害、精神疾患を患うことも少なくないとのことです。
ADHDの方が得意なこと
ADHDの特性の一部に「人一倍の興味」が挙げられます。
「ハマったら、とことん突き進む」タイプといった所でしょうか。
では現場では、どう対応したら良いか。これについては
「ADHDのプラスの面を含めた特性を知ることで、それを活かす環境づくり、そしてお互いの得意・不得意を語り合う社会づくりが大事である」と仰ってました。
まとめ〜ADHDの方を受容出来る環境をどう落とし込むかが課題
では、私の個人的な感想を以て結びとさせていただきます。
今日の放送で、ADHDの方の具体的な思考を覗けたのはとても勉強になりました。
要は、今まで「何をどうしたらこんな事になるの?」と思っていたことがクリアになりました。相手側の視点を知ることで考え方も変わるもんです。
過去に、恐らくADHDであろう方は何名か職場にいたことはありました。
今日の放送で、「ADHDの特性を活かす環境づくり、得意・不得意を相補する社会づくりが重要」とありましたが、正直言うと、当時はとてもそんな余裕ありませんでしたね。
というのも、周囲の不満が蓄積されすぎて現場は疲弊してました。とてもそういったプラス思考に転じることは難しかったです。
実際本当に疲れるんですよ。精神的に。
では、今日の放送を見てこれからは余裕を持ってアプローチ出来るかというと、時間はかかると思います。即再現するのは困難かもしれません。
以前入社していたDrで、明らかに発達障害の気がある方だったのですが、上司から病院にかかるよう勧告しても、本人が頑なに行こうとしなかった、というケースもありました。結局どう扱って良いか分からず、中途契約解除になりましたが….
「ADHDを受容できる環境づくり」先ずはこれをどう落とし込むかが課題になるのではと思います。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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