こんにちは、ドクトルです。
このブログでは皆様に役立つ歯科の知識、時事ネタなどをお伝えしています。
今回は、ドラマ「リエゾンーこどものこころ診療所」第六話の概要を画像付きでお伝えしていきます。
前回のお話はこちら⏬
原作はこちら⏬
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第六話のテーマについて
さて第六話のテーマは、ズバリ「SLD」です。
SLD(Specific Learning Disorder)は限局性学習障害とも言われ、特徴としては、読む、書く、計算するなどに苦労するとされます。
かのハリウッド俳優、トム・クルーズさんも抱えていることで有名です。
今回のお話では、このSLDに苦悩する子供とその家族について描かれています。
それでは本題に入りましょう。以下ネタバレ注意です。
宮内優太(石塚陸翔)君について悩む母:宮内春香(山田真歩)
宮内一家。
外野から見れば、ごくごく平凡な家庭かのように見える。
しかし、宮内一家が抱えている事情は大きい。
特に宮内春香は息子優太のことで悩んでいた。
従姉である堀凛(志田未来)先生は、そのことについて相談を受ける。
- 優太が5歳の時にADHDのグレーゾーンと指摘されたこと
- 優太君との距離感について
実は、宮内春香は優太君と血が繋がっていない。ご主人の連れ子なのである。
つまり、宮内家は世間一般で言う「ステップファミリー」ということだ。
宮内春香は言う。「家でずっとお母さん役している感じ….」と。
話を聞いた堀凛先生は、宮内春香に「さやま・こどもクリニック」での受診を勧めるのであった。
読めるけど書けない
佐山先生の元を訪れた、宮内春香と優太君。
優太君のノートを見て、佐山先生はとあるテストをすることに。
優太君に五十音順表を見せる佐山先生。
「あ〜んまで読んでみてくれるかな。」
問題なく流暢に読む優太君。
続いて佐山先生は言う。
「じゃあ、この『ち』を書いてみて」
一瞬にして表情が曇る優太君。
ノートを見ると、全く違った形で書いていた。
事態を始めて把握した、母春香。とても驚きを隠せない。
優太君は字は読めても書けない、ということが分かったのであった。
佐山先生はSLD(限局性学習障害)を強く疑うのであった。
翌日、研修医の遠野先生は堀凛先生にSLDについて教えを請う。
堀凛先生は語る。
- 優太君の場合、読み書きが難しいSLD
- 特に読み書きが苦手なハンディキャップを「ディスクレシア」と言う
- こういったハンディキャップの方達は文字の見え方が普通と違う。滲んで見えたり、歪んで見えたりする
- データー上では1クラスに1人以上いる計算になる
ICT教育の提案
後日、再び佐山クリニックの元を訪れる優太君達。
検査の結果、やはり優太君はSLD(限局性学習症)であった。
ここで佐山先生は一つ提案をする。
ICTの活用、すなわちタブレット学習の提案である。
優太君のようなSLDの子供たちにとっては、黒板を写すことも、教科書を読むことにもかなりの体力を消耗する。
その反面、タブレットでは自由に操作性(文字の拡大など)が利くこと、またマイペースに読み書きの練習が出来るので良いのではないか、と。
優太君はかなり気に入ってくれた。
早速、学校に行って許可申請することにしたのであった。
そしてもう一つ、宮内春香は佐山先生に悩みを打ち明けた。
前述した、優太君との距離感についてである。
- 感情的になる自分が嫌だ
- 優太に対して、近所の子供が帰らないでずっといるような違和感がある
佐山先生は答える。
「実の親でも子供を愛せないと悩み方は大勢いらっしゃいます。無理して愛そうとしなくて良いので、まずは保護者としての役割を一つ一つこなしていってはいかがでしょうか?」
学校にタブレット授業の許可を申し出る、しかし….
タブレットでの授業参加の許可申請の旨、早速、学校の元へと伺う宮内春香。
しかし学校側はこれを拒否。
理由は「優太君だけ特別扱いされている」と他の生徒達が嫉妬してイジメに繋がるかもしれないから、とのことであった。
この件について、堀凛先生に話す宮内春香。
流石の堀凛先生も落胆を隠せない。
話の最中に、宮内春香はとあることを思い出す。
そう言えば、優太って昔よく本を読んでいたって旦那が言ってた。
堀凛先生は以下のように推察する。
現在のご主人は、以前の奥様と毎日喧嘩していた。このストレスフルな状況から逃げるために、読めない本を無理やり読むふりをしていたのでは?と。
学校での喧嘩
優太君から見える文字はこんな感じ⏬
歪んで見えるために、板書にも時間がかかる。
とある、国語のテスト返却日。優太の一番の苦手分野である。
結果はバツだらけ。
落胆して席に戻る際に、バツだらけの答案用紙を見られ、男児から揶揄われる優太。
優太は激昂し喧嘩になってしまった。
騒ぎを聞きつけた春香。
すぐさま相手側の謝罪に向かう。
そして夜。
帰宅した旦那も大変心配している。
しかし、とある旦那の言葉の綻びにより春香は感情を爆発させる。
優太君が口を聞いてくれないこと、SLDについて学校が理解を示してくれなかったこと….
春香のストレスはもはや極限に達していた。
ふと優太の寝室を覗くと、そこには寝たはずの優太が机に本を広げ読む姿があった。
春香の中で、喫茶店での堀凛先生の言葉がフラッシュバックする。
「ストレスフルな状況から逃げ出すために、読めない本を無理やり読んでいたんじゃないかな?」
まさに堀凛先生の言うとおりであった。
優太君の本当の思い
後日、今回の一連について佐山先生に報告する春香。
「もうどうしたら良いのか分からない。」と
佐山先生は以下のように助言をする。
「優太君にはあなたが必要です。あなたの優太君への思いは十分芽生えています。その芽生えた思いゆっくり育ててください。」
帰宅後、宮内夫妻は話し合った。
そして春香は宣言する。
もう1回学校に行って、説得してみる。
学校に優太のことを分かってもらう。
これに対し、ご主人も応援。さらには仕事休んで自分も行く、と俄然やる気である。
早速学校に向かう宮内夫妻と優太君。
しかし、学校側の対応は以前と変わらず消極的である。
負けじと食い下がる宮内夫婦。
「文字が苦手なだけで勉強は好きなんです。このタブレットを見てください。」
担任は優太に問う。
「優太はどうしたい?」
優太は震える手を春香の手に添えて、言う。
「周りからバカだと思われるのが悔しい。」
優太君には席を外してもらい、宮内夫婦と担任が話し合うことに。
結果宮内夫妻の思いは通じ、担任は納得した。会議で検討させていただくと。
話し合いが終わり、教室で会話する春香と優太。
二人っきりで話すのはこれが初めてだと思われる。
優太は聞く。
「タブレット使うとずるい?」
春香は答える。
「じゃあ私がメガネ使うのずるい?ずるくないでしょ?それと一緒。」
また、優太はとある紙を春香に渡す。
それは、遠野先生と一緒に読み書きの練習をした時に書いた、春香への手紙であった。
「いつもありがとう」
佐山先生の言った通り、春香の想いは優太君へちゃんと伝わっていたのであった。
とあるイケメン男性がやって来た
こうして宮内一家は、再び前を向いて歩き出した。
めでたし、めでたし。
と言ってるのも束の間。
とあるイケメン男性が佐山先生に会いたいと、クリニックにやって来た。
「久しぶりです。お兄さん。」
何と佐山先生の弟であった。
しかし、佐山先生は冷たい。
「何の用です?」
兄弟というのに敬語である。どうやら、かなりの確執があることが窺える。
用件は、とある書類を渡しに来たとのこと
しかし、その書類を一切見向きもせずに、ゴミ箱へ捨てる佐山先生。
それは「佐山記念総合病院」と書かれた書類であった。
※このイケメン男性は誰?と気になる方はこちら⏬
まとめ
と言うわけで、以上第六話の概要でした。
今回はステップファミリーという、いつもと違った家庭背景を描いていました。
家族なのに他人が居候している感じ、そしてその思いと共に距離感に悩む家族の裏側をものすごく丁寧に演出されていたと思います。
そして、気になるのが佐山先生の過去について。最後のシーンを見るに、大分複雑な模様。
来週の放送を心待ちにしましょう。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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