こんばんは、ドクトルです。
このブログは歯科の知識、時事ネタ、ドラマネタなどお伝えしている雑記ブログです。
さて今回は、本日NHKにて放送されてた、サンドウィッチマン司会の「病院ラジオ」を見て、印象深かった方のお話をご紹介させていただきます。
「病院ラジオ」〜今回は東北大学病院
当番組は、サンドウィッチマンのお二方が、全国の病院に出向き、1日限定の出張ラジオを行うという趣旨の番組です。
なお、ゲストは実際に通院されている一般の方をお招きするという、視聴者参加型です。
ゲストは複数名いらっしゃるのですが、今回はその中でも、個人的に印象に残った方について以下綴っていきます。
アベ ユウタさん(32) 男性
こちらの男性は、アベユウタさん、32歳。私と同い年です。
一見、ごくごく普通の健常者に見えるが、実はとある重病を患っています。
小腸ガンと闘っている
現在、アベさんは小腸ガンと共に生きています。
昨年の夏に転移が見つかり、精査の結果、既に全身に拡がっているとのこと。
フェーズは、ステージⅣにあたる。
化学療法をするか、しないか
治療法としては、ステージⅣという現状から、化学療法しかなかったらしい。
しかしながら、この化学療法を行うことで多臓器不全になる可能性が増大するとのこと。
少しでも治る見込みに希望を繋ぐべく、リスクを取ってでも化学療法を取るか。
もしくは、何もせず経過観察するか。
選択に迫られた、アベさん。
結果、アベさんは経過観察を選択しました。
苦しみながらも頑張る意味はないんじゃないか
アベさんは、この選択をした理由について以下のように語っています。
「正直、死にたいと思った事は何回もある。治るか分からない病気を辛い思いをして無理やり頑張る意味はないんじゃないかと思う。」と
アベさんの毅然とした意思がそこにはありました。
死ぬまでにやりたい10のこと
アベさんは「死ぬまでにやりたい10のこと」をリストアップしているそうです。
- 八王子にあるラーメン二郎に行きたい
- 姪っ子が成長する姿を見たい
- 漫画:ワンピース・コナンの結末を知りたい
- 大谷選手の試合を見たい
映画で出てくるような、「世界一周する!」とか「贅沢三昧したい!」とかではなく、日常の中のほんの小さなことで、正直少し意外でした。
両親への想い
アベさんは、ご両親に対しての想いを以下のように語りました。
「本当は化学療法を受けて欲しかったと思います。だけど、今の選択をしたことに対し、僕の考えを尊重してくれたことには大変感謝しています。」
そして、最後にもう一言。
「やりたいことを繰り返していたら長生きするんじゃないかと思います。」
感想
では、最後に私の個人的な感想を以て締めたいと思います。
歌:「ロード」に「なんでもないようなことが幸せだったと思う」という歌詞がありますが、正に同じ思いでいっぱいです。
アベさんの「死ぬまでにやりたい10のこと」を見ても分かりますが、ごくごく当たり前の日常しか書いてないんですよね。
正に核心を突いているのでは、と思います。
職業柄、施設にいる高齢者を多く目にしているのですが
- 普通食が食べられず、ミキサーでドロドロにして食べる
- トイレする時は付き添いあり
- お風呂も見られながら入る
- 動きたいけど動けない
などなど、普通の事が出来ない方々が多いです。
こういう施設の光景を見るたびに、思わざるをえません。
「生きるって何なんだ?」って
腹減った時に飯を食う、自分で出かけたい時に出かける、遊びたい時に遊ぶ
最期まで、こういった当たり前のことが出来るの人って本当に恵まれているんだ、と感じます。
話は逸れましたが、何気ない日常を過ごせることって、至極幸せなんだと改めて痛感しますね。
社会人をしていますと、名誉だ見栄だ、なんぞ下らない承認欲求を満たすことや、格好つけることに必死になりがちですが
「普通の日常を過ごせている今の時間は幸せなんだ」という思いは、忘れずに持ち続けたい。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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