こんばんは、ドクトルです。
このブログでは皆様に役立つ歯科の知識、時事ネタなどをお伝えしています。
さて今回は、ドラマ「リエゾン:こどものこころ診療所」最終回概要について画像付きで解説して行きます。
前回のお話はこちら⏬
原作はこちら⏬
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第八話のテーマについて
では本題に入りましょう。
第八話のテーマは「親の死を受け入れるということ」です。
早いもので今回で最終回です。それも相まってか、かなり見応えのある内容でした。
以下ネタバレ含みますので、録画予約されている方はここで読むのを止めてください。
丸山優実ちゃんが行方不明に
夜も更けた頃。
一本の電話がさやま・こどもクリニックに入る。
丸山優実ちゃんの父、浩之さんからである。
大変なことに、優実ちゃんが家を飛び出してしまい行方不明だそうな。
ことの経緯は、亡くなった母の遺影を傷つけた優実ちゃんに対し、感情的に怒鳴りつけた。その後目を話した隙に優実ちゃんはいなくなっていた、とのことだ。
慌てて探しに行く、父浩之。
幸にして、警察官の方に保護されており事なきを得た。
翌日。昨夜の一件についてのご報告の旨、浩之はさやま・こどもクリニックに向かった。
どうやら、優実ちゃんは遊園地に行こうとしていたらしい。
理由は、以前のグリーフケアに遡る。
グリーフケアにて、佐藤こうたろう君という子の「お母さんは死んでお化けになりました。」という発言を受け、優実ちゃんは『遊園地のお化け屋敷に行けばお母さんに会える』と考えたのだ。
これを見て佐山院長は、浩之さんに語る。
「優実ちゃん達にはお母さんの死について説明するべきだと思います。」と
死んだお母さんはお空へ行った、どこか遠くへ行った。
こういった説明を続けると、ずっとそれを信じ込む可能性があり、いつまでも現実と夢の中を混乱することになる。
そうなる前に、子供にも母親の死という現実をきちんと受け入れさせるべきではないか。
佐山院長はこう主張するのであった。
実際、佐山院長自身も幼い頃に母親を亡くしている。
母を亡くした当時、佐山院長は混乱していた。「お母さんはどこに行ったのですか?」と
育ての親である叔母の佐山りえ先生は、幼き佐山院長にこう語りかけた。
「お母さんは死んだの。もうどこにもいないのよ。」と
とある訪問者がさやま・こどもクリニックに
後日さやま・こどもクリニックに、とある男性が来院された。
佐山院長の父、佐山高志(小日向文世)である。
佐山総合病院にて児童精神科を新設し、そこの医長として佐山院長を迎え入れたい、という件について返事を聞きに来たのであった。
お分かりだとは思うが、佐山院長の返事は無論「No」である。
久々の父との会話。
長年父に抱いていた確執、その思いについて冷静に語る佐山院長。
「叔母さんから継いだクリニックを辞めるわけにはいかない。僕はただ、僕のような痛みを持った子供に寄り添いたい。ただそれだけです。」
この言葉を聞いた、父・佐山高志は「そうか」と言い残し、病院を後にするのであった。
結果として、さやま・こどもクリニックは廃院せずに済んだ。
また、去り際に佐山院長は父に、あるお願いをする。
果たしてそのお願いとは….?
ママには二度と会えない
浩之さんは、決心した。
「ママはどこにもいない。」と子供達に伝えようと。
休日、丸山家は久々に遊園地に遊びに行った。
なお優実ちゃんは聴覚過敏があるので、こういった人が大勢いる場所に行く時は、昔お母さんからプレゼントされた耳当てを付けて出かけている。
この耳当てを見る度、優実ちゃんは母のことをいつも思い出す。だがASDの特性上、感情が表に出ない故、周りからは何とも思われていないのである。
一通り回った後、とうとう「お化け屋敷」へ。
「ママはここにいます。」
優実ちゃんは未だにそう信じてやまない。
ここで浩之さんは意を決する。
「パパから二人に話したいことがあるんだ。」
ベンチに腰掛け話し出す浩之さん。
「ママは死んだからどこにもいない。死んだ人にはもう二度と会えません。遠い所にも、お化け屋敷にもいないんだ….」
死んだママには二度と会えない。会いたくても会えない。人が死ぬとはそういうことである。
途中言葉を詰まらせながらも現実をはっきりと伝える浩之さん。
一通り伝え終わった後、身を纏めて3人でひたすら泣いた。
なお優実ちゃんは「お外では泣いてはダメだ」という固定観念があったが、浩之さんは無論泣くことを許した。
今日は泣いてもいい日。そういう日なのだ。
程なくして、家に着いた丸山一家。
2階に上がると、お母さんの仏壇の前で手を合わせる優実ちゃん。
優実ちゃんなりに、お母さんの死を受け入れたのであった。
遠野先生旅立ちの時
3月は別れの季節でもある。
遠野先生も旅立ちの時が近い。
前回の記事でも書きましたが、遠野先生は佐山総合病院・児童精神科にて後期研修をするよう佐山院長から命じられました。
乗り気ではなかったが、佐山院長から説得され結局行くことになったのである。
児童精神科に挨拶へ向かう遠野先生。
この時、偶然にも佐山院長の弟、佐山秀先生と会う。
佐山秀先生は言う。
「兄の強情さには参りました….。児童精神科の医局長を断る代わりに、あなたを後期研修医へと迎い入れるようお願いするなんて….。」
そう。父・佐山高志にお願いしたのは「遠野先生を佐山総合病院で研修させてもらうこと」だったのである。
加えて佐山秀先生は言う。
「兄と父の関係が少し縮まったのも、遠野先生あなたのおかげです。」
病院に戻ると、何とサプライズで、スタッフ一同、前期研修修了をお祝いしてくれた。
そして、驚くべきゲストがもう一人。
皆様覚えているだろうか。第二話に登場した「ゆりちゃん」である。
※詳細はこちらの記事をご参照ください⏬
色々と複雑な家庭環境であったが、お父さんも容体もだいぶ安定したそうで、4月から就職することになったそうだ。
パーティーが一通り終了した後、佐山院長からとあるものを渡される。
遠野先生が、昔さやま・こどもクリニックに通院していた時のカルテである。
「何かに行き詰まった時は、これを読んでみてください。きっとあなたの力になれるはずです。」
叔母、佐山リエ先生との思い出が詰まった一冊のカルテ。
この一冊のカルテは、遠野先生にとって、かけがえのない「心のリエゾン」となったことは言うまでもない。
まとめ
以上、ドラマ「リエゾン:こどものこころ診療所」最終回概要でした。
はっきり言って、今回が一番泣けました。
母の死を伝える浩之さん、そして辛いながらも現実を受け入れようと頑張る優実ちゃん達。
まだ幼いというのに、よく頑張ったよ二人とも。。。。(泣)
そして、佐山院長の父について。
確執があるぐらいなので、どれだけ非情な方なんだろうかと思っていましたが、全くそんな要素も無く。不器用なりにも心配しており、互いの想いがすれ違っていただけで。
結局、佐山院長の意を尊重した結果になったし、普通にいいお父さんだったのではないでしょうか。
最終回については、今の所再放送の予定は無いようですので見逃した方はTverなどで視聴されると良いかと思います。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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