こんばんは、ドクトルです。
通常、私達が物を食べるとき、「噛んで飲み込む」という動作を無意識にします。
噛む役割が歯、飲みこむ役割が舌。この歯数と舌の機能が、栄養摂取状態にどう影響するのでしょうか?
というわけで、今日も論文を紹介していきます。

ドクトル
このブログを読んで分かること ⏩歯の数及び舌圧と栄養状態の関連性を知れる
それでは本題に入りましょう。
①研究対象者:入院患者27名
今回の研究対象者は入院患者27名です。属性は以下のとうりです。
- NST対象者(医療チームで栄養管理されている人)
- 男性7名 女性20名
- 平均年齢:85.2±10.1歳
- 肺炎既往最多(10名)
- Alb平均値:3.0±0.6g/dl
- BMI平均値:19.1±4.4kg/㎡
- 舌圧平均値:16.3±10.4kPa
- 歯数平均値:10.6±9.1本
- 常食摂取者10名 調整食摂取者17名

ドクトル
低栄養傾向が強い入院患者27名ということですね
次に、舌圧と歯数がAlb、BMI、年齢、喫食率とどういう関連性があるか調査しました。
②舌圧とAlb、BMI、年齢、喫食率、現在歯数との関係性
Ans→喫食率(完食率)と年齢に関連性が見られた

ドクトル
舌圧が高いほど食事が進む。
加齢が進むほど舌圧が低下する。
という比例関係が認められました。
③現在歯数とAlb、BMI、年齢、喫食率との関係性
Ans→BMIとの関連性があった

ドクトル
歯があるほどBMIが高くなる傾向が分かりました。
これは、常食摂取者の割合が高くなるからでしょう。
常食と調整食のカロリーは天と地ほど異なりますからね….(詳細は下の記事をご覧ください)
次に舌圧に着目してみましょう。
④低舌圧群(20Kpa未満)と高舌圧群(20Kpa以上)との比較
Ans→喫食率に差が出た
最後に常食群と調整食群との比較です。
⑤常食群と調整食群との比較
Ans→年齢、舌圧、歯数に差が見られた

ドクトル
平均年齢:常食群77歳 調整食群89.5歳
舌圧:常食群23.5kPa 調整食群12.1kPa
歯数:常食群17.3本 調整食群7.3本
まとめ
以下まとめです。
- 舌圧が高いー常食を食べれるー完食率もあがるー栄養も取れるー元気でい続けられる
- 歯の数が多いー常食を食べれるー栄養も取れるー元気でい続けられる

ドクトル
栄養カロリーが高い常食を摂取し続けるという観点からも、舌圧の維持と歯の数を保全することは重要と言えるでしょう。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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