高齢者の転倒リスク〜実は「歯の〇〇」が関係している!?

論文紹介
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ドクトル
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こんばんは、ドクトルです。

このブログでは、皆様に役立つであろう歯科の知識を、論文紹介を交えてお伝えしていきます。

要点はマーカーで引いておりますので、その部分を読むだけでも内容はご理解いただけるかなと思います。最悪吹き出し部分を読むだけでも大丈夫です。

さて本日のテーマは「高齢者の転倒リスク」についてです。

意外や意外、実はこの転倒と歯の〇〇が関連している可能性が高いことが示唆されています。それについて調査した論文がありますので、ご紹介していきます。

ドクトル
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今回ご紹介する論文はこちらです。

「歯科から考える転倒予防」山本 龍生

「こんなデータもあるんだな〜」ぐらいのラフな感じで読んでいただければ幸いです。

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はじめに〜転倒は要介護が必要になった要因第4位

まず前提として、転倒は要介護が必要になった要因第4位というデータがあります。これは令和元年版高齢社会白書による調査で明らかになっています。

要介護のリスク因子については過去記事にも挙げていますので、宜しければ併せてご覧ください⏬

転倒のリスク因子について

転倒のリスク因子としては、本論文では以下を挙げていました。

  • 高齢
  • 過去の転倒既往
  • リウマチ、脳血管障害などの疾患
  • 抑うつ
  • 筋力やバランス機能の低下

上記のように多くの因子が絡んでいる為、転倒防止として、バランス能力を鍛えるだけでは不十分なわけです。

そこで筆者は、歯の健康に着目し、転倒との関連性を追跡調査しました。今回の論文は、その調査内容の詳細です。

しかし目の付け所が凄すぎます。

前置きが長くなりましたが、本題に入りましょう。

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①研究対象者

本論文での研究対象者は、日常生活動作が全自立で、過去1年間において転倒経験が無い65歳以上の高齢者1763名です。(内訳:男性910名 女性853名)

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②調査項目

調査項目は歯数と義歯の使用状況を質問紙によって、データ化しました。

そして3年後に改めて転倒の有無について調査し、「転倒リスク」と「歯数と義歯の使用状況」との解析を行いました。

なお項目については、以下の3つです。

  • 20歯以上
  • 19歯以下で義歯使用
  • 19歯以下で義歯未使用

③結果

では結果です。

「19歯以下で義歯未使用の者は、20歯以上の者に比べ、3年後の転倒リスクが2.5倍高いことが明らかになった。」

詳細図はこちら⏬

「歯科から考える転倒予防」より引用
ドクトル
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歯が少なくて、そのまま放置している方は転倒リスク大

歯が少なくても、補綴処置を適切にしていれば転倒リスクはそんなに無い

というわけで、転倒リスクは「歯の本数」と関連していることが示唆されました。

まとめ

ではまとめです。

「歯が少ないと、咬み合わせのバランスだけでなく、身体のバランスも崩れる」

「咬めないこと」の悪影響については過去記事にも挙げていますので、宜しければ併せてご覧ください

なお、歯の喪失と身体バランスの崩壊については以下のように述べられていました。

ヒトは頭部が重いために身体の重心が上半身にある。そして、咀嚼筋や歯根膜から脳に向かう求心性の線維によって頭部の平衡が維持されている。そのため,歯の喪失や義歯未使用による咬み合わせの喪失は,咀嚼筋や歯根膜から の神経伝達を減少させて頭部を不安定にし,その結果,身体の重心が不安定になり転倒しやすくなる可能性がある。

「歯科から考える転倒予防」より引用
ドクトル
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簡潔に言いますと、咬む刺激がバランスの要である。

歯が無くなると、この刺激が無くなるのでバランスが取りにくくなりますよね

ということです。

過去記事の知見も併せてまとめると….

咬めないー栄養不足、フレイル、認知症リスク増大、身体バランス崩壊

この論文にも書いてますが、歯が失くなる多くの原因はう蝕、もしくは歯周病です。歯科にかかっている方であれば、何回も言われたことだと思います。

なので皆様、歯はしっかり守っていきましょう。本当に。

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高齢者介護の方はオーラルピースがオススメです⏬

ここまで読んでいただきありがとうございました。

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