口腔ケアにてスポンジブラシを使用されている方へ〜その効果についてご紹介します

スポンジブラシを使用している男性 論文紹介
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ドクトル
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こんばんは、ドクトルです。

このブログでは、皆様に役に立つであろう歯科の知識を、論文紹介を交えてお伝えしています。

要点はマーカーで引いておりますので、その部分を読むだけでも内容はご理解いただけるかと思います。最悪吹き出し部分を読むだけでも大丈夫です。

さて、本日のテーマは「スポンジブラシでの清拭の効果」についてです。

通常口腔ケアをしますと、汚染物の回収と同時に細菌を撒き散らします。そこで今回の論文では、この撒き散らされた細菌を、スポンジブラシではどれだけ減らすことができるのかについて調査しました。

介護をされている方はお馴染みかもしれませんが、スポンジブラシのイメージはこちらです⏬

では、早速論文紹介に移ります。

ドクトル
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今回ご紹介する論文はこちら。

「要介護高齢者の口腔衛生管理におけるスポンジブラシによるふき取り操作の効果」

中嶋 千惠、山本 一彦、青木久美子、桐田 忠昭

本日の記事は、口腔ケアの際に、スポンジブラシを使用されている介護者の方々に是非読んでいただければと思います。

それでは本題に入りましょう。

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①研究対象者

今回の研究対象者は、介護療養病床に入院中で専門的口腔ケアを行なっている高齢者62名です。

属性は以下の表の通りです。

「要介護高齢者の口腔衛生管理におけるスポンジブラシによるふき取り操作の効果」より引用
ドクトル
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ご自身での歯磨きが困難である方が多数を占めます。

なお、介護療養型施設とは常時医学的管理を要する高齢者のための施設です。詳細はこちら

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②調査方法

調査方法は以下の通りです。

  • 検体は舌背の細菌数
  • 細菌数計測は、口腔清掃前、口腔清掃直後、スポンジブラシにて清拭後の3時点にて行った
  • 行なった者は歯科専門職。なお口腔清掃の際には吸引機も併用
ドクトル
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なお、スポンジブラシは1回使用する毎にコップに溜めた水で洗浄し、ガーゼにて水切りを行なってから使用した。溜めた水とガーゼは交換しなかったとのこと。

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③結果

それでは結果です。

「スポンジブラシでの清拭は口腔内細菌数を有意に減少させた。」

詳細データはこちら⏬

「要介護高齢者の口腔衛生管理におけるスポンジブラシによるふき取り操作の効果」より引用

特に効果が著明だったのが….

  1. 非経口摂取の方
  2. 歯が10本以上ある方

詳細データはこちら⏬

「要介護高齢者の口腔衛生管理におけるスポンジブラシによるふき取り操作の効果」より引用
「要介護高齢者の口腔衛生管理におけるスポンジブラシによるふき取り操作の効果」より引用
ドクトル
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非経口摂取、歯が多いなど口腔内細菌が元から多いグループでは、清拭による効果がより現れました。

まとめ〜社説

以上より、スポンジブラシの清拭は細菌数減少に有用であることが分かりました。

指ガーゼなどの、他の清拭方法との比較が無いので、スポンジブラシがベストであるとは断言できませんが、介護者に指を噛まれる心配があるのであれば、スポンジブラシが良いでしょう。

また、コストの面では比較したことが無いので、機会があればその比較についても記事にしてみたいと考えています。

あと一つ申し上げときたいのが、使用毎にコップに溜めた水での洗浄は個人的にはあまりオススメしません。明確なエビデンスがあるわけでは無いのですが、一回洗う毎に、溜めた水は汚染されるので衛生的な観点から、躊躇する部分があります。

なので、私は一回使用毎に流水で洗い流し、水切りを行なってます。

加えまして、スポンジブラシは原則「清掃1回につきその都度使い捨て」です。

もし、コストの事情で苦慮されており1日を通して使用したいというのであれば、20秒流水で洗浄し、水切りをして、十分乾燥させてご使用ください。

これはタフトブラシの例ですが、通気性の悪い所に放置しておくと、気づかないうちにカビることがあるのでご注意ください⏬

詳細はこちらの過去記事に挙げていますので、宜しければ併せてご覧くださいませ。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

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