歯周病or糖尿病予備軍の方へ〜危機感が無い方は是非今日の記事をご覧になってください

論文紹介
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ドクトル
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こんばんは、ドクトルです。

このブログでは、皆様に役立つであろう歯科の知識を、論文紹介を交えてお伝えしています。

要点はマーカーで引いておりますので、その部分を読むだけでも内容はご理解いただけるかと思います。最悪吹き出し部分を読むだけでも大丈夫です。

さて、タイトルにもある通り、本日は歯周病もしくは糖尿病予備軍の方向けの記事です。

ドクトル
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今回ご紹介する論文はこちらです。

「80歳地域住民における歯周病と糖尿病の生命予後への影響」

田 上 綾 香、園 木 一 男、秋 房 住 郎、福 原 正 代、粟 野 秀 慈、角 田 聡 子、邵 仁 浩、岩 崎 正 則、安 細 敏 弘

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はじめに〜糖尿病患者の生命予後について

糖尿病は慢性的な高血糖により、腎臓病、網膜症など様々な合併症を引き起こします

そんな恐ろしい糖尿病の生命予後について、幾つか先行研究にて調査されていますのでご紹介しておきます。

糖尿病になると免疫力が落ちる

何と言っても、糖尿病になると免疫力が落ちます。

それ故、細菌、結核菌、真菌に感染しやすく、なおかつ重症化しやすいとされます。

糖尿病になると肺炎に罹患しやすくなる

中でも、糖尿病の方で多いのは肺炎とされます。

過去研究のデータによれば

糖尿病患者の市中肺炎による入院は、非糖尿病患者の約1.4倍。死亡率については約1.7倍。

さらに別の過去研究のデータでは

肺炎により平均余命が2.2歳短くなったとのこと。

歯周病⇄糖尿病の関連性は科学的に証明済み

なお、歯周病に罹っていると糖尿病を悪化させる、糖尿病に罹ると歯周病を悪化させる、という相互関係については科学的に証明されています。

詳細につきましては、こちらの過去記事をご覧くださいませ。

ドクトル
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このように、糖尿病になると肺炎による死亡率が高くなることが分かっています。

そこで今回の論文では、歯周病と糖尿病を合併した80歳高齢者の生命予後を評価しています。

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①研究対象者

今回の研究対象者は、平成10年福岡県北九州市とその近郊に在住する80歳の高齢者697名です。

この697名の方を12年間追跡調査を行いました。

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②調査方法

調査方法については以下の通りです。

  • 4mm以上のポケットがある歯が5本未満の軽度歯周病群(526名、無歯顎者も含む)と4mm以上のポケットがある歯が5本以上の重度歯周病群(169名)の2グループに分ける
  • 血糖値200mg/dl以上、もしくは糖尿病既往や血糖降下剤を服用されている方77名を糖尿病群とした。
  • 12年間の死亡原因を、肺炎死、循環器死、悪性腫瘍死、全死亡に分けて解析を行なった。

③結果

それでは結果です。

  1. 重度歯周病の肺炎死リスクは、軽度歯周病群の2.28倍高かった。
  2. 糖尿病群は、非糖尿病群と比較して、肺炎死リスクが特に高かった。
  3. 糖尿病かつ重度歯周病に罹患すると、肺炎死リスクが6.2倍高かった。

詳細は下記に掲載します⏬

「80歳地域住民における歯周病と糖尿病の生命予後への影響」より引用
「80歳地域住民における歯周病と糖尿病の生命予後への影響」より引用
「80歳地域住民のおける歯周病と糖尿病の生命予後への影響」より引用
ドクトル
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表の通り、肺炎死リスクが一つ頭抜きん出た形になりました。

まとめ

では、まとめです。

ドクトル
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歯周病、糖尿病単独でも肺炎死のリスク高し。

両者ダブルコンボであれば、なおさら高し。

歯医者に行って「歯ぐきの状態が悪いです」

健診の結果で「血糖値注意。中性脂肪要注意」

こういった方々は、悪いこと言いませんので今のうちに対処しておいた方が良いです。

この際なのではっきり申し上げますが

身体が動けなくなって、通院出来なくなってしまったら本当に将来高くつきますよ。

訪問になれば、医療費、介護費などの額が乗しかかってきますし。訪問診療費も意外と馬鹿になりません。(詳細はこちらの過去記事「訪問歯科にかかる料金について」をご参照くださいませ。)

今改善できる時に対応しておけば、こういった費用が掛からなくなる可能性も高くなりますよね

この医療費を払うぐらいであれば、この費用を浮かせて、自分の好きな事の為に使う方がよっぽど有意義ではないでしょうか。

「老後であってもやりたい事がいつでも出来るコンディションでありたい。」

こういう気持ちをお持ちであれば、今のうちに対処しておきましょう。

私も今回の論文を読んで、そう強く感じた次第です。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

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