こんばんは、ドクトルです。
訪問歯科は居宅にもお伺いします。そんな中でも、一人暮らしをされている高齢者の方にも、お会いする機会があります。
少し体は不自由だけども、おおむねしっかりしている方。片や、認知が進行しており、ちょっと危なっかしいなと思う方など、ピンキリです。
そこで今回のテーマは「一人暮らしの高齢者が健康に過ごせるための条件について」論文紹介を交えながらお伝えしていきます。

それでは本題に入りましょう。
①研究方法について

まず研究方法についてですが、タイトルにもある通り今回は人でなく、文献を調べ上げてます。
2008年〜2017年の9年間の期間内で検索をかけ、18件の文献を対象としました。
②分析方法について
分析方法については以下の通りです。
- 18件の文献を読む
- 読んだ上で、記述内容を「身体的」「精神的」「社会的」の3つの健康カテゴリに分類
- 高齢者が健康に独居生活を送れる条件となりうる記述内容を列挙し、カテゴリ別に分類
- 分析の過程においては、老年看護学の研究者、実践者と議論を行った
③結果
それでは結果はいかに….
- 抽出された条件は大別して二つ。「高齢者自身の条件」と「高齢者を取り巻く条件」
- 健康に独居生活を送る記述内容の健康分類は、3つの健康カテゴリのうち「社会的健康」が最多
ざっくりとしすぎているので、もう少し具体的に説明します。

ここでの高齢者自身の条件とは、性別、性格、経済状況、能動的にしている活動(サークル、趣味、ボランティアなど)、日常生活活動の度合い(買い物、金銭管理、食事など)を指します。
一方、高齢者を取り巻く条件とは、孤独との向き合い方、他者との交流があるかを指します。
まとめ
では、まとめです。
健康に一人暮らしをされている高齢者の方々では以下の傾向であることが多いとされます。
- ADL(日常生活動作能力)が高い
- 引き籠らない
- 外に出て活発に交流している
- 人や社会とのつながりが強い
我々訪問歯科は治療だけでなく、「患者を外部の世界と繋げる、殻に閉じこもらせない」という考えも忘れずに持ち合わせとかなければならない、と改めて感じました。
実は、自分が診ていた、独居の男性の患者さんが本日急死しました。
ヘビースモーカー、外出しない、生活も不規則、ベッドから動かずテレビばっかり見てる….など振り返ってみると不健康そのものでした。心配はしていたのですが、昨日お会いした時は元気だったので…まさか亡くなるとは思いもしませんでした。
こういう一人暮らしをされている方は、何時その時が来るリスクは常に肝に銘じとかなければならないと、改めて痛感した次第です。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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