こんばんは、ドクトルです。
本日は『緑茶成分であるカテキンが、口腔内清潔にどう影響するのか?』ということについて、論文紹介を交えながらお伝えしていきます。

ドクトル
ちなみに過去記事で、リステリン®︎ナチュラルケアは殺菌性に優れるとお伝えしましたが、含有成分として緑茶カテキンが入っていました。
今回は、そんな緑茶カテキン成分がいかにして抗菌性を発揮するのか、具体的に見ていきます。
それでは本題に入りましょう。
①材料と方法
まず、用いた材料は以下の通りです。
- カテキン粉末緑茶(1.9g/l)(←濃度はメーカー基準)
- Streptococcus mutans、Streptococcus sanguinisの口腔内細菌2種類
また調査方法については以下の通りです。
- カテキン濃度1.9g/l、1.0、0.75、0.5、0.25に調整した培地に菌液を入れて、37度24時間培養し、最小発育阻止濃度を測定
- S.mutans、S.sanguinisの菌液各々500μlをカテキン溶液20mlに落下し、1時間及び3時間後の細菌の状態を観察

ドクトル
※用語説明
最小発育阻止濃度→抗菌力の指標。数値が小さいほど抗菌力が高いことを示す。
②結果
それでは結果です。
- メーカー基準濃度である1.9g/lのカテキンでは、細菌の発育は両者共見られなかった。
- 最小発育阻止濃度について:S.mutansでは1.9g/l S.sanguinisでは0.25g/l
- 細菌の状態について:菌数減少及び、菌体の崩壊を認めた。
菌破壊の様相については下に載せておきます。


まとめ
それでは、まとめです。
『緑茶成分であるカテキンは、抗菌作用がある。それも1時間で効果が出始める』

ドクトル
「甘い物を食べた後は、緑茶でお口をゆすいでください」
よくこう言うのは、こういった科学的根拠があるからなんですよ。

じゃあ、緑茶以外はどうなの?

ドクトル
….
文献調べときます。
ここまで読んでいただきありがとうございました。



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