飴舐め訓練でオーラルフレイル予防

6本の飴 論文紹介
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ドクトル
ドクトル

こんばんは、ドクトルです。

本日も論文紹介を通じて、皆様の役に立つであろう知識をお伝えしていきます。

今回のテーマは昨日と少し被りますが、「飴舐め訓練はオーラルフレイル予防に有効かどうか」です。

ところで皆様、オーラルフレイルという言葉はご存知でしょうか?

オーラルフレイルとは加齢による衰えのひとつで、食物を噛んだり飲み込んだりする機能が低下したり、滑舌が悪くなったりするなど“口”に関連する機能が低下しつつある状態のことを指します。

〜(略)〜この状態を放置すると嚥下障害や構音障害など多岐にわたる身体的、社会的な障害を引き起こすことが考えられます。

Medical Noteより引用

昨日と異なるのは、今回は飴舐め訓練単独での効果検証となってます。それでは本題に入りましょう。

ドクトル
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今回ご紹介する論文はこちらです。

「健常者における飴舐め訓練による口腔機能向上に関する効果の検証」

森野 智子、戸畑 温子、溝口 奈菜

①研究対象者と介入方法

今回の研究対象者は、協力企業社員50歳以上の男性職員30人

この30人の内、15人は飴舐め訓練にて介入(介入群)、15人は何もしない(対照群)せず経過を追った。なお介入については、2週間実施したとのこと。

飴は毎日1本、舐めるタイミングは自由とした。

飴を舐める方法については、歯科衛生士が以下の図のように指示をした⏬

「健常者における飴舐め訓練による口腔機能向上に関する効果の検証」より引用

この介入法を以って、お口の潤い度、舌圧、構音運動(ぱたか)、口腔内細菌量の変化を介入群と対照群で比較して調査。

②結果

では結果です。

Ans→介入群と対照群で差が出たのは「舌圧」のみだった。

詳細は下図の通りです。

「健常者における飴舐め訓練による口腔機能向上に関する効果の検証」より引用

グラフを見るに、上昇傾向が介入群では5人、対照群については2人と、前者の方が改善傾向にあったことが分かります。また、対照群は不変、もしくは低下傾向が多い印象を受けます。

まとめ

では、まとめです。

ドクトル
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2週間と短期間であっても、飴舐め訓練により舌圧の改善につながることが分かった。すなわち、それはお口の機能改善にもなる。

お口にせよ、舌にせよ、身体にしても当てはまることですが

機能の維持向上のためには、「使うこと」が一番の方法、ということですね。

飴舐め訓練の関連記事はこちらに載せておきます。宜しければ併せてご覧ください。

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ここまで読んでいただきありがとうございました。


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